橘ヒナタの業務日誌その3 【ロバート・オズワルドJr中尉について】 アーディティアの軍人さん。いい人。 今まであった軍の人は、大なり小なり私の力を利用しようとしたけど、 この人は私を守るべき人として扱ってくれた。 兄さんと島の人たち以外に優しくされたのは初めてだった。 【今回の戦闘について】 アーディティアの旗艦にガリスディア第五帝国が襲撃してきた。 オズワルド中尉たちが迎撃に出たようだけど、戦況は芳しくなさそうだった。 私は思わず待機中の部屋から飛び出して格納庫へ向かっていた。 オズワルド中尉は私に戦わなくても良いと言ってくれた。 正直その言葉にホッとしたのは事実だ。 だけど、私はオズワルド中尉たちがやられるのをただ見ているのは出来なかった。 私には誰かを助ける力がある、はずなのだ。