橘ヒナタの業務日誌その5 【叢雲市の様子について】 前回の戦闘から叢雲市は平和そのものだ。 ニュースでも連日下らない政治問題を流している。 平和なのは良いことだけど、いくらなんでも平和ボケが過ぎるんじゃないだろうか? まだ、前回の戦闘から一週間もたっていないのに。 音戸さんもこの様子にとても憤慨した様子だった。 彼女はいつも物騒なことばかり言っているけど、今回ばかりは私も同感だ。 【行方不明事件について】 平和な様子の裏で叢雲市では行方不明事件が発生していたらしい。 事件には奈落が関わっている可能性があるらしく、私たちに調査が依頼された。 なれない仕事で少し戸惑ったけど、人を助ける仕事なら望むところだ。 【今回の戦闘について】 行方不明者が連れ去られていたバイオエネルギープラントにて、 首謀者であるカネノ・モージャとの戦闘が発生した。 戦場には人質が捕らえられているカプセルがたくさんあって、 流れ弾に巻き込まないよう、注意して戦わなければならなかった。 エレシュキガルのエネルギーが暴走しかけた時はどうなることかと思ったけど、 何とか人質を巻き込まずに戦うことが出来た。 …途中までは。 追い詰められたカネノ・モージャが人質を巻き込んで攻撃を始めたのだ。 私ではそれを防ぎきることは出来なかった。 …私はまだまだだ。 もっと、もっと強くならないと。